午後から名古屋拘置所に施設見学に出かける。
日常から隔絶された時間と空間を体験。刑務官の方のお話もいろんな意味で勉強になった。
受刑者の高齢化が進行しているという。日本における高齢者による犯罪の多さと再犯率の高さは、先進国のなかでも異例だとのこと。ヨーロッパのように高齢者に対する社会福祉の厚い国では高齢者犯罪が少なく、したがって受刑者に高齢者は多くないという。日本の高齢者の就労環境は厳しい。なんらかの理由で働けない(働かない)者が犯罪に手を染めやすいという現実がある。日本という国はきわめて自己責任的な勤労社会なのだとあらためて実感させられる。
拘置所見学を終えて、大学へ出勤。大学では実技試験が始まった。学生たちにとっては、春学期の成果が試される緊張の瞬間である。結果は悲喜交々だが、経験を糧にして、さらに精進してほしい。試験が終わればようやく夏休みである。試験はまだ10日間ほど続く。
大学での執務と打合せを済ませ、19時前に大学を出る。
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