2015/09/16

9月16日(水)雨時々曇。

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実家で迎える朝。朝8時の列車に乗り、名古屋へと向かう。

車窓は田園風景が続く。


利根川を渡る。


12時30分、大学に到着。学務課との打ち合わせ。

13時30分より、名古屋観光ホテルとの打ち合わせ。

15時より、同朋大学のFD研修会に出席。ディープ・アクティブラーニングについての講演を聴く。


お話を聞いていて、古代ギリシャに始まる「実践概念の系譜」が思い浮かんだ。「アクティブ・ラーニング」という考え方の起源は、「テオリア(観想)」に対立する「プラクシス(活動)」という捉え方にある。さらにアリストテレスは、自然環境を対象とするポイエーシスと対比して、人間社会を対象とする社会的実践としてプラクシスを捉えてもいる。

宗教改革の時代における実践論の展開(ポイエーシス優位)、カントにおける実践優位の思想(プラクシス優位)、フランス現代思想におけるアンガージュマンなども実践優位の思想(プラクシス優位)の系譜に属する。さらに、実践概念の捉え方としては、目的意識化されたプラクシスに対して、ブルデューのハビトゥス概念に代表されるような、より無意識的で習慣的な実践としてのプラティークという捉え方も我々はすでに知っている。

いずれにせよ、現代においてアクティブラーニングが重視される時代的背景というものが確かにあるのであって、やみくもにブームのようにアクティブラーニングを強調することには同調したくない。

講演ではアクティブラーニングについての有益な知見をたくさん得ることができた。こうした機会を作ってくださった同朋大学に感謝したい。

我々は、実践優位の考え方の歴史的遺産をすでにたくさん持っているのであって、現代においてアクティブラーニングを語るのであれば、「いまなぜアクティブラーニングが強調されるのか」、「アクティブラーニングの目的はなんなのか」ということを、「ちゃんと立ち止まって」考えてみる必要があるだろう。

17時より、同朋高校との連携会議。校長先生、教頭先生、音楽科の先生方との意見交換と懇親を行った。とても実践的で有益な打ち合わせができた。

終了後は、いつものようにひとり二次会。


ギネスを一杯だけ飲んで早めに帰宅。


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