たかはしはじめブログ（旧：めいおん学長ブログ）

少し遅めの出勤。今日も5月の爽やかな風が吹いている。


11時、本部にて事務局長と面談。

昼食後、12時過ぎに大学を出て、名古屋駅ＪＲタワーズにある名古屋マリオットアソシアホテルに向かう。

13時より、豊田工業大学開学30周年記念講演会に出席する。


理事長、学長、来賓あいさつに続き、鷲田清一氏（大谷大学教授・前大阪大学総長）による講演である。演題は「よい専門家とは？」。福島第一原発事故を受けて、科学への過剰な不信が広がる中、よい専門家、信頼のできる専門家とはというお話である。最後はカントの「啓蒙とは何か」における知性（理性）の私的利用と公的利用のお話でまとめられた。


続けて、1973年ノーベル物理学賞受賞者である江崎玲於奈氏（横浜薬科大学学長・元筑波大学学長）による講演。演題は「新しい世界を開くリサーチフロンティア」。


「人生何をなすべきか」、「何が自分の天職か、何を使命とするか」というお話から始まり、「自分が主役を演ずるドラマ」としての「人間の一生」をどういうシナリオをもって生きるかというお話をベースに、近代科学の誕生から、20世紀最大の発明としての半導体トランジスタ、20世紀最大の発見としての遺伝子DNA、さらには21世紀におけるスマートフォンの台頭に至るまでを跡付けながら、自らの歩んだ道としてのエサキダイオードの発見によるノーベル物理学賞受賞から人工超格子の研究まで、一気呵成に語られた。久しぶりにスリリングなワクワク感を味わうことができた講演であった。こうした素晴らしい講演を聴く機会を与えられたことに心より感謝したい。


15時30分過ぎからの懇親会にも出席させていただく予定だったのだが、16時30分から学園の会議が臨時に入ったため、後ろ髪をひかれながらも会場をあとにする。

15時57分のバスに乗り、同朋学園名古屋キャンパスに戻る。

16時15分から学部長と打合せ。

16時30分から学園人事委員会。17時30分に終了。