昼寝と読書とテレビな一日。
塩野七生『日本人へ リーダー篇』を手にする。
三つの部からなる。
それぞれの部の冒頭に記されている文章が本質を突いているので引用しておく。
Ⅰ
危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。
首をすげ代えれば、危機も打開できるかと、
人々は夢見るのであろうか。
だがこれは、夢であって現実ではない。
Ⅱ
自己反省は、絶対に一人で成されねばならない。
決断を下すのも孤独だが、
反省もまた孤独な行為なのである。
Ⅲ
歴史に親しむ日常の中で私が学んだ最大のことは、
いかなる民族も自らの資質に合わないことを
無理してやって成功できた例はない、
という事であった。
(以上、塩野七生『日本人へ リーダー篇』文春新書より引用。)
間違いなく、すべてのリーダーに読んで欲しい書の一つだ。