2014/03/19

3月19日(水)晴。 〜卒業式〜

今日は名古屋音楽大学の卒業式である。昨日は雨、明日は雨の予想のなか、今日はぽかぽか春の陽気となった。卒業生たちの日頃の行いがすこぶる良い証だと思いたい。


10時30分より、卒業証書・学位記授与式を挙行。

卒業式「学長のことば」
(名古屋音楽大学平成25年度卒業証書・学位記授与式/2014319日)

「音楽学部卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
大学院音楽研究科修了生の皆さん、修士課程修了おめでとうございます。
みなさんの晴れの門出にあたり、教職員を代表して学長として一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。

卒業生ならびに修了生の皆さん、今日の卒業式を機に、今まで育てていただいたご家族をはじめ、お世話になったすべての方々に対して感謝の念を新たにしてください。

保護者の皆さま。本日は本当におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。みな立派に育ちました。今日の晴れ姿をぜひ目に焼き付けてください。本当におめでとうございます。来賓の皆さま。本日はご多忙中にもかかわらずご臨席たまわりまことにありがとうございます。心より御礼申し上げます。

さて、同朋学園の建学の精神は、「共なるいのちを生きる」です。お互いの違いを認めながら、協同して生きるという意味です。

私は、名音大の強みとして次の5つをあげています。
第一に、アンサンブルする力(共感する力)、第二に、ハーモニーの力(調和する力)、第三に、日々練習し学習する力(学習意欲)、第四に、達成する意欲、達成する歓びを感じる力(達成欲)、第五に、前向きに努力する心(ポジティブ志向)です。

4年前の入学式で私は、「常に前向きに努力し、アンサンブルする心を忘れずに、達成する喜びを味わうことの充実感を学んでください。音楽を通じて、「共なるいのち」の響き合いを感じる力を身につけてください。」と述べました。

皆さんは音楽を通じて達成する歓びを学びました。仲間たちと調和し共感することを通じて、達成する力を身につけました。達成する歓びを知っていること、達成する力を身につけていることは、人間として生きていく上で、とても大切なことです。
練習しなければ日々鍛錬しなければ、達成する歓びを味わうことはできません。人間は、達成欲があるから、ポジティブに学習意欲をもって、日々鍛錬し前向きに努力することができます。

音楽を通じて培った自らの個性を人のために活かしてほしいと思います。名音大で身につけた力を、ひとのために、そして社会のために生かしてほしいと思います。他人を活かすことで自分を活かす、自分を活かすことで他人を活かす。これは実は大変に難しいことなのですが、持ち前のハーモニー力とアンサンブル力を存分に発揮して、人生をかけてそうした課題にチャレンジし続けてほしいと思います。

人は一人で生きることはできません。人は人によって支えられ、社会によって支えられています。人間は社会的な制度や仕組みを発達させることによって、安定した生活を確保しようとする唯一の生き物です。そうした、自分を支えてくれている社会的な環境にも常に思い至ることのできる社会人になってほしいと思います。

さて、皆さんは音楽大学を卒業しました。音楽の学士ということの意味は、社会人としての基礎的な力を身につけたという証であるだけでなく、みなさんが音楽の専門課程を修了したということの証です。

みなさんは音楽の専門家として社会に出て行きます。音楽を職業とするか否かにかかわらず、皆さんは名古屋音楽大学の学士課程もしくは修士課程を修了した音楽の専門人です。これから社会の中で、音楽の専門人、音楽の専門的能力をもつ職業人としての役割が期待されるはずです。

名古屋音楽大学の卒業生・修了生であるというアイデンティティを大切な財産としてほしいと思います。音楽の専門人であるというスペシャリティをこれからもずっと大切にしてほしいと思います。そして、めいおん卒業生として、今後もますます自分のクオリティを高めていってほしいと思います。

めいおん卒業生としてのアイデンティティを大切に、音楽人としてのスペシャリティに誇りをもって、これからも自己のクオリティを高める努力を怠らず、人間として、社会人としてますます成長してください。

名古屋音楽大学も、名古屋音楽大学というアイデンティティを大切にして、音楽の専門大学としてのスペシャリティにこだわり続けながら、名古屋音楽大学のクオリティをますます高めていきたいと思います。名古屋音楽大学は成長する音楽大学です。みなさんに負けないようにこれからもますます成長します。

名古屋音楽大学でこうして立派に育ったみなさんを、本日こうしてめいおん卒業生として世に送り出せることを、名古屋音楽大学の学長として心の底から誇りに思っています。


卒業おめでとう。」

式典を終えて、写真撮影。




写真撮影を終えて、12時50分より、フェアウェルパーティ。在学生の実行委員が準備してくれた。



まずは、卒業生による吹奏楽。練習なしのぶっつけ本番にもかかわらず、みごとに3曲を聴かせてくれた。


在学生の打楽器アンサンブル。


卒業生と在学生によるサクソフォーンカルテット。



楽しい時間はあっという間に過ぎる。今年も素敵なパーティーに感謝である。


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